猫の最期を看取る 真剣勝負の瞬間を見せてもらった感覚

ダイちゃんが空に帰って2週間が過ぎました。
ようやくひとつの出来事として考えられるようになってきましたよ。

クローゼットの中に作ったダイちゃん部屋は火葬の後に速攻で撤収。
どんなに盛り上がったフェスも、終わった途端に撤収班がステージを取り壊しますよね。
そんな気分で片付けました。

昨年末のクリスマスに死にそうな状態でうちに来たところが、
2か月半も命を伸ばしてびっくりさせた強者のダイちゃん…。
最期の夜は心臓発作が度々起きて、
「しっかり!」と呼ぶと意識が戻ってくるのを繰り返していました。

実家のママさんに急いで会いに来てもらったら、ソファでずっとダイちゃんを抱っこしていました。
夫くんも深夜までナデナデして語り合っていました。
ダイちゃんと長いお付き合いの二人。
きっと十分にお別れができたんじゃないかな?

私はダイちゃん部屋の一番近くで寝ていて、
「苦しいときは大声で知らせるんよ」と念を押して眠りにつきました。
朝5時過ぎに「うにゃーーーっ!」と期待にたがわぬ大声が。
飛び起きてダイちゃんの体を抱えて心臓マッサージをしました。
動物の場合、ちゃおちゅーるの歌が心マのリズムに最適らしく、
これ以上ないくらい必死で「ちゃおちゅーるー!」と歌いながら指で胸を圧迫。

一度目のゲホッという咳で呼吸が戻りましたが、
二度目のゲホッの後、そのまま動かなくなりました。
ふーっと顔の緊張がゆるんでいって、
ああ今、身体が抜け殻になったんだなと。
魂だけするりするりと違う次元へ移ったような感じを受けました。
一生に一回しかない、厳しく張りつめた武道の勝負のような瞬間。
「お世話させてくれてありがとう!」
とダイちゃんを抱きしめました。

ダイちゃん、棒灸は気持ちよかった?
いつでもいいんで、空から感想を送ってくれない?

昨年の秋にコタローを見送って、
春にダイちゃんを見送って、
この半年は猫の介護一色。
ちょっと疲れた。正直いうと。

それなのに、
「病院に白黒のハチワレ猫が保護されてるよね」
「目が合うと面白い動きするぞ」
「名前は『ともちゃん』だって、同じやん!」
「ハチワレ好きだって言ってたよね」
「もう体がでっかいし、貰い手がおらんのじゃない?」
と、夫くんがそそのかすようなことを言います。

夫くんは猫アレルギー。
せっかくアレルギーのリスクが減ったのにまた増やす気かいな?
変な人です。

動物の心臓マッサージのやり方動画、置いときます☟