犬と旅したくなって冬の北陸に行ってしまいました(富山の大将に命知らずと驚かれる編)

ちゃぶ台を挟んで頭を突き合せて協議した結果、
最終日は朝から白川郷を訪ねることになりました。
スケジュールが決まったとたんに空きっ腹なのを思い出すわけで。
「今夜こそが北陸最後の夜だからおいしいものを食べたいね!」
と意見が合い、二人してグーグル検索に没頭。


「ここ行ってみない?」
と彼氏さんがずいっとスマホを差し出してきました。
画面にはお酒が進みそうなお料理がずらりと。


ホテルからほど近い居酒屋「鬼楽」というお店。
でもすでに20時を回っているし、ドカ雪だし、開いているだろうか?

彼氏さんが電話で営業しているか確認してみたら
「うん!やってるよぉ♪」
という予想外にのんびりした返答が。
彼氏さんは「この店面白そうな予感がする」とニヤニヤしていました。


車で5分ほど暗い住宅街を走って行くと、
ぼんやりお店の電気が灯っているのが見えました。
雪でどこに停めていいのかよくわからないながら車を降りて、
戸を開けるとカウンターの中から白髪の男性が一人。
「いらっさい」と迎えてくれました。
電話の声の主、お店の大将でした。


メニューの品数多い!
目移りしてなかなか決まりません。
彼氏さんは「まずは一杯」。
ビールをカーッと飲んだところで大将にちょっかい出し始めました。

彼 「自分ら福岡から来たんですよ」
大将 「ほう、この雪の時に大変だったねぇ」
彼 「車で犬も連れてきたんですよ」
大将 「へーっっ!! 😲」
彼 「それもノーマルタイヤで」
大将 「はぁぁぁ?? そりゃ命知らずだ!😱」
彼 「ボク、雪国をなめてました」
大将 「そう! 雪国をなめたらいかん!

続く会話のラリー。
話し声がにぎやかになったせいか、
店の奥から娘さんらしき若い女性が現れました。

私 「本当は今日帰るつもりだったんですけど、雪で通行止めらしくて」
大将 「それニュースで聞いた。富山に来て正解よ
私 「飛騨の高山わんわんパラダイスに行こうかとも思ったんですけど…」
大将 「もっと通行止めだよ」(娘と共に首を横に振る)

引用元:鬼楽、富山の居酒屋


娘 「今夜どこに泊まるんですか?」
私 「ホテル草津」
大将 「それどこ?
彼 「ぷぷっ! 近くなのに笑」
娘 「あー! 犬と泊まれるって聞いたことある!」
大将 「そんなホテルあったっけ?🙄」
彼 「ぶふふふふ笑」

なにかと彼氏さんのツボにはまる、
人のよさそうな大将がかわいかったです。


しばらくすると若い男性のお客さんが入って来ました。

客 「うちに帰ろうとしたら電気がついてたんで来ちゃった♡」
大将 「誰も来ないから閉めようと思ってたんよ」
客 「間に合ってよかったー!」

このやりとりだけで、お店が地元に愛されてるのがわかります。
彼氏さんはこういう雰囲気が大好きな人。
逆に上辺だけのマニュアル接客をする店には激怒します。
お箸を投げ飛ばして店を出て行ったこともあるんですよ(-_-;)


話に花を咲かせていたら、
小鉢が何も言わずとも次々出てきました。
初めて食べたお刺身の昆布締め。
後味に昆布の風味を感じました。
ちょっと昆布のヌメリがあるのね。

一番美味しかったのはつみれダンゴ揚げ!
なのに画像なし💧
食い気先行でつい撮るのを忘れたーっ


楽しいキャラの大将に富山県民代表として質問に答えていただきました。

Q:北陸のおでんは白いこんにゃくが主流?
大将「富山ではそうねぇ。黒いこんにゃくも使うけどね。」

Q:富山大学がすぐ近くにですね、若い人もよく来るの?
大将「前は多かったんだけど、今の若い人は夜に出歩かないね。ゲームしてんのかな。」

Q:富山の人たちのスピリッツは北陸三県では最も関東より?
大将「ええ? そんなことないよー。北陸よー」

Q:今回の大雪はかなり積もった方?
大将「2021年の大雪は参ったね。雪かきが大変だったよ。
もう勘弁してって思った。今回のはその次の次くらい。」


今回の降雪よりまだ上があったんかい…💦
もし私が移住してきたら雪かきですぐ腰がだめになるな…
大将、お答えくださりありがとうございました。


たくさん食べて飲んで話してご馳走さま。
帰りは酔いちくれた彼氏さんに代わって、
ついに私が運転してホテルへ。
他の車がつけたタイヤ跡を踏みしめる!
それでもハンドルが取られる!
面白くてゲラゲラ爆笑しながら運転しました。
だいぶ頭がおかしくなってましたね。

続く